村田 沙耶香(むらた さやか、1979年8月14日 - )は、日本の小説家、エッセイスト。

 千葉県印西市(いんざいし)出身。同市立小学校在学中の10歳の時に執筆(しっぴつ)を開始し、執筆しているときだけ自分自身を表現し解放することができるようになったと感じていた。小学生の時にジュール・ルナールの『にんじん』を読み、「最後まで絶望的であることにすごく救われ」、中学時代は同級生から「死ね」と言われ実際に死のうと思ったものの、小説を書いていて生への執着につながったと語る。

 家庭は保守的で、兄は医者か裁判官になるようプレッシャーをかけられていた一方、村田自身は「女の子」としてピアノを習い、清楚なワンピースを着て、伝統ある女子大学に進み、しかるべき男性に「見初められて」結婚してほしいというのが、母親の願いだったという。

二松學舍大学附属沼南高等学校(現・二松學舍大学附属柏高等学校)、玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。大学時代には、小説と向き合うためにコンビニエンスストアでアルバイトを開始し、2016年に『コンビニ人間』で芥川龍之介賞を受賞した後もしばらくアルバイトを続けていた。大学時代、周囲の人間から、金持ちの結婚相手を見つけ出産について考えなければいけない、と言われ、何のために大卒資格を取るのかとショックを受けたという。

10代から20代にかけて、世間が期待する可愛い女性を演じようと努めるも、それは「恐ろしい経験」であったという。

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