「源氏物語」の作者・紫式部の波乱の一代記。藤原為時(岸谷五朗)の長女・まひろ(落井実結子)はある日、三郎(木村皐誠)という少年と出会い、二人は打ち解けあうが…
1000年の時を超える長編小説「源氏物語」を生み出した女流作家・紫式部の波乱の一代記。平安中期、京に生を受けた少女まひろ(落井実結子)、のちの紫式部。父・藤原為時(岸谷五朗)の政治的な立場は低く、母・ちやは(国仲涼子)とつつましい暮らしをしている。ある日まひろは、三郎(木村皐誠)という少年と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解けあう。再び会う約束を交わす二人だったが…激動の運命が始まる。
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まひろの家族(真宙の家族)
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まひろ(真宙) 落井 実結子 (おちい・みゆこ)
『源氏物語』の作者・紫式部
父・藤原為時譲りの学問好きで、漢籍を暗唱できるほど。利発ゆえ少しおませな(【御ませ】子供が、年に似合わず大人びていること)ところも。
ひょんなことから知り合った三郎(のちの藤原道長)に興味を引かれ、素性(すじょう、そせい)を知らぬまま再会を待ち望む。
- 藤原為時(ふじわらのためとき)まひろの父
岸谷 五朗(きしたに・ごろう)
まひろ(紫式部)の父。藤原一門であるが、下級の貴族。裕福な生活とは縁遠かった。和歌や漢籍に通じる文人であり、まひろに文学の素養(そよう)を授ける。
- ちゃは まひろの母
ちやは
国仲 涼子(くになか・りょうこ)
まひろ(紫式部)の母。不器用な夫を支え、豊かとはいえない暮らしの中でも、幼いまひろや弟の太郎を、愛情深く育てる優しい女性。
- 太郎(たろう),まひろの弟
湯田 幸希(ゆだ・こうき)
まひろ(紫式部)の弟。のちの藤原惟規(ふじわら の のぶのり/これのぶ)。勉学が苦手で、文学の才がある姉としょっちゅう比較されている。のんびり、ひょうひょうとした性格。
- 藤原 宣孝(ふじわらののぶたか), まひろの夫
佐々木 蔵之介(ささき・くらのすけ)
まひろ(紫式部)の父・藤原為時とは職場の同僚で同年配の友人どうし。世知(せち)にたけ、鷹揚(おうよう)な性格の男性。まひろのことは幼いころから知っており、よい話し相手となって温かく見守る。
- いと, 惟規(のぶのり/これのぶ)の乳母
信川 清順(のぶかわ・せいじゅん)
まひろ(紫式部)の弟・藤原惟規の乳母(めのと)。惟規を溺愛し、行く末に気をもみながら仕えている。まひろの姫らしくない振る舞いには、やきもき(物事が思う通りに運ばず、気をもみいらだつさま)することも。
- 乙丸(おとまる),まひろの従者
矢部 太郎(やべ・たろう)
まひろ(紫式部)の従者(じゅうしゃ)。まひろに振り回されながらも付き従っている。