だいだいり 3【大内裏】〔「たいだいり」とも〕 天皇の居所である内裏(だいり)を中心として朝堂院(ちょうどう)や諸官庁(しょかんちょう)を配置した一郭。多く平城京・平安京についていう。都の中央北(ちゅうおうきた)に位置し,大垣(おおがき)に囲まれる。平安京大内裏は南北四六〇丈(約1394メートル),東西三八四丈(約1164メートル)を占める。宮城(きゅうじょう、宮城県(みやぎけん))。

かわら かはら 0【《河原》 ・《川原》 ・磧】〔川原(かわはら)の転〕 ① 川辺(かわべ)の,水が枯れて砂や石が多い所。 ② 京都の鴨(賀茂)川(鴨川、かもがわ)の河原(かわはら)。近世は多く,芝居などのあった四条河原のこと。

てき 【笛】漢字ふえ。「汽笛」「銀笛」「警笛」「鼓笛」「牧笛」「霧笛」 ふえ 0【笛】

とうひん たう― 0【盗品】盗んだ(ぬすんだ)品物(しなもの)。贓品(ぞうひん)。

東三条殿(ひがしさんじょうどの、とうさんじょうどの、とうさんじょうでん)は、平安時代に平安京左京3条3坊1町及び2町(二条大路南西洞院大路東)の南北2町に跨って建てられた邸宅。東三条院とも。現在の京都市中京区押小路通釜座西北角の付近にあたる。摂関家当主の邸宅の一つで、特に藤原兼家の主邸であったところから彼を「東三条殿」と号し、またその娘藤原詮子の里第であったところから、彼女は出家後に「東三条院」の院号を与えられて、初の女院となった(ただし、女院となってからは東三条殿に住んでいない)。後院や里内裏としても用いられ、特に11世紀後半からは摂関家の象徴的邸宅として重視され、保元の乱の舞台ともなった。また、太田静六によって寝殿造の代表例とされて以来、建築史の研究対象としても重視されている。

よびつ・ける 4【呼び付ける】 (動カ下一)《文カ下二 よびつ・く》 ① 呼んで自分の所に来させる。「―・けてしかる」 ② いつも呼んでいる。呼びなれている。「あだ名で―・けている」

とうぐう 3【東宮・春宮】 〔古代中国で,宮殿が皇居の東にあったところから。また,東は五行説で春にあたり,かつ易で震にあたり,震は長男の意となるところから〕 ① 皇太子の宮殿。 ② 皇太子のこと。はるのみや。ひつぎのみこ。みこのみや。

おいぬく 【追い抜く】 【追いつき追い越す】òvertáke* ; 【通り過ぎる】pass. (⇨追い越す)

くぎょう ―ぎやう 1【公卿】 ① 〔中国の三公九卿から〕「公」と「卿(けい)」の総称。公は太政大臣,左・右大臣,卿は大・中納言,三位以上の朝官および参議。上達部(かんだちめ)。月卿。卿相。くげ。こうけい。〔「大臣公卿」という場合は,「卿」に同じ〕 ② (「供饗」「公饗」とも書く)公卿に供する膳(ぜん)。漆塗りでなく,白木であった。木具(きぐ)。

ものわらい 【物笑い】 【物笑いの種】a laughingstock. (⇨笑い物) ▸ 実業界で物笑いの種になる become a laughingstock in the business world. ▸ 物笑いにされるぐらいならここにいたくない I won't stay here to be laughed at.

けびいし けびゐ― 2【検非違使】 〔「けんびいし」の撥音「ん」が脱落した語〕 ① 平安初期に置かれた,令外の官の一。京中の非違・非法を検察する役であったが,訴訟・裁判も扱うようになりその権威は強大になった。のちに,諸国や伊勢神宮・鹿島神宮などにも置かれた。 ②  →けんびし(検非違使)に同じ。

しじょう【四条】 の 宮(みや) 京都市、四条通西洞院(にしのとういん)にあった藤原頼忠・公任の邸。頼忠の娘遵子(円融天皇皇后)を四条中宮と称するので、里邸もこれにより宮と称するのであろう。

だきゅう ―きう 0【打毬】 二組みの騎馬に分かれ,馬上から毬杖(ぎつちよう)で毬(まり)をすくい取って自分の毬門(きゅうもん)に投げ込むのを競う古代の遊戯(ゆうぎ)。大陸から伝わったもの。平安以降,庶民の間では徒歩で行われた。まりうち。

あくしゃ 1【幄舎】→幄(あく)の屋(や)に同じ。あくのや 31【幄の屋】神事や朝廷の儀式などの際,参列者のため庭に設けた仮の建物。四方に柱を立て棟(とう)を渡して幕を張り,四方を幕で囲む。あげばり。幄。幄屋。

はらいた 0【腹痛】 腹部が痛むこと。ふくつう。 ふくつう 0【腹痛】 腹が痛むこと。また,その痛み。