§2023-04-25
ベイエリアに建つ函館の代表的な観光スポット。1909(明治42)年建築、1988年からショッピングモール、ビアホール、イベントホールなどとして営業。
港町の岸壁に建ち並ぶ赤レンガ倉庫は、横浜や神戸、長崎など各地に点在し、どこかロマンチックな風情を感じさせてくれる、その町のシンボルとなっています。我が国初の国際貿易港として開港した函館も例外でなく、市内有数の観光スポットとして四季を問わず、にぎわいを見せています。
函館の西部地区にある赤レンガ倉庫は、長崎から来函し、輸入雑貨や船具などの販売を手掛けていた初代渡邉熊四郎が1887(明治20)年、既存の建物を買い取って営業倉庫業に乗り出したのが始まりです。海運の活況により、荷物の取扱量が年々増加していったため、倉庫の増築で営業規模を拡大していきました。
そんな最中、1907(明治40)年に発生した大火で倉庫6棟を焼失し、不燃質の倉庫として1909(明治42)年に再建されたのが、現在の建物です。その後、流通の多様化や北洋漁業の衰退などに伴い、倉庫としての役割を終え、飲食店や土産物店が入居する複合施設へと姿を変え、観光スポットとなりました。とはいえ、数棟は、現役の営業倉庫として活躍を続けています。
金森赤レンガ倉庫として営業する7棟の施設は、「函館ヒストリープラザ」「金森ホール」「金森洋物館」「BAYはこだて」に分かれていて、飲食店や土産物店などが軒を連ねています。また、冬には倉庫の目の前で、一大イベント「はこだてクリスマスファンタジー」が開催されます。
函館を代表する洋菓子店。一口サイズのチーズスフレ「函館メルチーズ」はお土産品として大人気。倉庫を改装したカフェは、ベイエリア散策の休憩にピッタリ。
地元の人気洋菓子店「プティ・メルヴィーユ」の「赤レンガ倉庫BAYはこだて店」は、函館を代表する観光スポット・ベイエリアに2009年オープン。店名はフランス語で「ささやかな感動」。いつまでも夢のあるお菓子作りに挑戦し、お客様にささやかな感動を味わっていただきたい、という願いが込められています。
1997年発売、2010年モンドセレクション最高金賞を受賞した、一口サイズのチーズスフレ「函館メルチーズ」は、函館を代表するおみやげ品として有名です。次いで人気を集めるのが「かぼちゃプリン」。同店オーナーシェフ遠藤薫さんの出身地、道南・森町「みよい農園」のかぼちゃをたっぷりと使用しています。
景色を楽しめるカフェスペースが約30席あり、倉庫を改装した落ち着いた空間は、散策の休憩にピッタリです。卵黄が白い卵「ピュアホワイト」を使った白い「メルプリン」など、同店自慢のスイーツに、お好きな飲み物を組み合わせることができます。スイーツは、持ち帰りも可能です。
函館山からの夜景と並んで、函館のビュースポットとして紹介されることが多い坂。かつてこの坂を上りきったところに函館八幡宮があったとされ、名前の由来となっている。