テレビ健康診断 青木 るえか 2022/08/26
ワイドショーと旧統一教会問題 宮根誠司(みやね せいじ、1963年(昭和38年)4月27日 - )が私の心を代弁した!?
これが出る頃、テレビの旧統一教会ネタはどうなってるだろうか。
こちとら霊感商法に合同結婚式で大騒ぎの時代をリアルタイムに知ってるから、与党政治家が旧統一教会との関わりを「何が悪いのかわからない」と言うなんてビックリしすぎて目の玉飛び出るし、『ゴゴスマ』(TBS系)見ていたら山口真由(やまぐち まゆ、1983年7月6日 - )が「(旧統一教会問題を扱うのは)今、なのか?」とか言い出したのもびっくりで、林先生じゃないが「今でしょ!!」と叫んだ。
テレ朝の『モーニングショー』が早々に有田芳生(ありた よしふ、1952年〈昭和27年〉2月20日[1] - )と紀藤正樹弁護士を擁して自民党と旧統一教会の癒着を追及したがなぜかいきなりバタッとそれをやめるとか、NHKが最初はまるで知らんぷりのように旧統一教会ネタをスルーしてたのに俄にやり始めるとか、『ひるおび』(TBS系)では八代英輝弁護士もさすがに旧統一教会には厳しい口調になってきたけどはじめのうち「公平を装って語りたがらず」的態度だったことは忘れていない、など、いろいろすったもんだしている。そういったことすべてが「旧統一教会と自民党による圧力のせいだ」というようなことを言って盛り上がる空気もあるが、そこは鈴木エイト氏が「旧統一教会に関わった人すべてがズブズブというわけではなく濃淡があるからそこを冷静に見ないとかえって足をすくわれる(大意)」と言っているのは正しい。鈴木さんは、この「令和の統一教会問題」でテレビに登場したニューカマーであるが、不思議な静けさのある人で、調子に乗ったところが少しもない。この人が出てきてしゃべるとセンセーショナルな、ワイドショー特有の「なんでもいいからウケればいい」空気は収まるので、こういう問題を語るには貴重な人だ(有田芳生は多少のミーハーぽさがある。昔から)。前から言っているがテレビ局は「定見なんかない。ウケりゃいい&面倒はイヤ」なだけなので、「ワイドショーが○○を扱う(扱わない)のは○○の陰謀だ」論にはあんまり乗れない。そんなものは明日にでもいい方にも悪い方にもひっくりかえる。それがテレビだろう。
宮根誠司が私の心を代弁した!?
と、そう思う私でも『ミヤネ屋』が旧統一教会のことをガンガン詰めているのは「いいぞもっとやれ!」と叫びつつ驚いた。あの『ミヤネ屋』に向かってそんな気持ちになるとは。これが出る頃にはコロッと風向きを変えている可能性だって高いと思いつつも。
しかし宮根誠司が「どうして自民党の皆さんは自分たちの党の首相だった人が殺されたという原因になった団体のことを関係ないとか言ってられるんですかね(大意)」と言ったのは「それ! 私もそれ言いたかった!」という、宮根誠司が私の心を代弁した、という珍しい事態だったので、記録しておきたい。
『ミヤネ屋』 日本テレビ系 月~金 13:55~